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(16) 《中三からのガン・現在完了-4》

完了形は「~してある」という原義を持つからこの不定詞形も「~してある」という意味を持つ。即ち、have doneの形には二つの用法があるのである。

(1)普通の完了形
(2)過去用原形 (過去形が使えないところの代用に使う)

だから「したかも知れない」という時にmay didとはできないから may have done は 「してある (実質的には“した”) かも知れない」 と過去のことを言い得るのである。

こういう説明もなしにテキスト(1)では第3講でいきなり「助動詞+完了形」 を 「過去の推量などを表す」 と理解抜きで形と訳だけを暗記させている。

これが 「型文法」 の常套手段であるが学習者の方にはその気持ちが伝わらないから表現能力がなかなか身につかない。 というよりは英語嫌いが製造される。

次に完了形の「~してある」という原義から 「継続」 につながるところを見る。(完了形のhaveは「持っている」の意の状態動詞)
He has been here for two hours.

この文で、 been は 「居た」 、 has はその状態を 「持っている」 で 「彼はここに2時間居た状態を持っている」、ということで、 現時点で2時間居たことになる。即ち、2時間居続けたというわけである。

has を 「ある」 と取るならば九州弁と全く同じになる。 九州弁ではこれを 「彼はここに2時間居て・ある」と言う。ここで英語と日本語がピタリと一致する。

上記のbe 動詞は状態動詞だが、 動作動詞でも同じだ。 しかし、 動作動詞で継続であることを示すには、 必ずその継続時間を表す「副詞」を必要とする。 (「型文法」にはこの点の指示がないので再度記しておく)。

即ち、for ~, とか since ~ とかの語句が必要である。(←いわゆる時制を学習する時には副詞をよく観察する必要がある。

I have smoked since I left school. (I still smoke.) [PEG p.251]
(私は学校を出てからずっとタバコを吸っています) [現在も吸っている]

since は 「~以来今まで」ということだから、上の文の直訳は 「学校を卒業して以来ずっとタバコを吸った状態を現時点で持っている」で継続となる。

これから継続時間の副詞を外して I have once smoked. とか I have smoked a cigarette. とすると 「私は一度だけタバコを吸ったことがある」、 とか 「タバコを一本吸ってしまった」、「タバコを一本吸ったことがある」となる。

ここまでの経路をまとめる。


「~した」(過去)[←just を伴う直前過去]
  ↑
「~してある」→「~してしまってある」(完了)→「~したことがある」(経験)
  ↓
「(~の間、~以来)居てある、してある」(継続)


この予備校の講師二人による「青少年有害図書」には「動作動詞で継続の意を表すためには、完了進行形(have been doing) を用いる」 という注があるが、 上記の通り smoked といった単純形でも継続の意は表される。

こういったことを記す講師は I have smoked since I left school. といった文が出て来たらどう解説するのであろうか。 時制の学習に「副詞」を見ることをせず、 「型」だけで英語を決めつけてはならない。

同じ予備校に属する本国人講師の書いた [続]英誤診 p.104 の例文を引用しておく。
I've worked (I've been working) here since 1967.
[私は、 ここで1967年以来ずっと働いている]
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プロフィール

snack7

Author:snack7
関西の大手私立大学独文卒。JALスチュワードからパーサーとなるも7年で退職。元の独文の修士課程に戻り終了後短大のドイツ語非常勤講師などを経て、予備校英語講師となる。現在は在宅年金生活。1938年1月1日生まれ。

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