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(23) 《「過去完了は過去の前」で頭が潰れる-2》

[続]英誤診の p.118 に過去完了を説明するのに「時の焦点」 (time focus) という言葉が使われている。 ここではこの理論を追従して述べることにする。

しかし、 「過去完了は過去の前」 でアタマが固まっており、 それに基づいて生徒をまた同じ「ドブねずみ頭」に固める 「笛吹きさん」 にはこの辺りの理論は極めて難解なものであるはずだ。 理解不能であるかも知れない。

更に 「時間感覚障害者」 とすべき人々も居るのでそれも障害となって理解困難が不可避な場合もあることを付記しておきたい。

聴覚障害者、 視覚傷害者、 小児マヒ等による運動能力傷害者たちには施設がある。 しかし、 方向感覚傷害者 (俗に言う 「方向音痴」 ) に対する施設はない。 同様にして 「時間感覚傷害者」 に対する施設もない。

「価値観傷害者」 はこの世のガン的存在だが、 これに対する施設もない。 「価値観傷害者」 に関しては別所で述べる。

時間感覚に傷害を持つ人はものの順番が分からない。 筆者は YOHAN の “English Through Pictures”で小学生に英語を指導していた時に、ものの順番がわからない者が居ることを発見した。

before と after を導入する所が出て来た時、 おもちゃの車を二台動かして見せながら “The blue car is going after the red car." とやるのは目前に見ていて具体のレベルなので分かるのだが、 これを数字に持ち上げて字で書かすと全く分からなくなる子がいて大いに困った。

即ち、 Page ten is ( ) page nine. Page eight is ( ) page nine. といった問題の穴埋めになると全く答えに窮してしまうのである。 偶然、 答えが合った時に○をして通すしか仕方がなかった。

こういう子供が浪人となって予備校に来ると Mr White came into the room, followed by his wife. といった文が出てくるとどちらの方が先に入ったのかが分からない。

だから形のない時間の流れになるともっと分からないのである。

生徒はよく 「時制が分からない」 と言うが、 これは 「型文法」 の説明の仕方が悪いこともあろうが本人の中にも原因があることがある。

過去という概念を理解し得ない者も居る。 「今より前を過去という」 とした上で 「バスは今朝京都に向かった」 という文を英語で書かせたら Bus is leaving to Kyoto this morning. と書いた者が居た。

また 「私の父は私の生まれる3日前に亡くなった」 という問題で 「私の生まれる」 という所を I will be born とした者がいたので、 ここの「私」はこれから生まれ出るのか、 もうこの世に存在するのかと問うてみたところ、 それが分からないとのことであった。

また 「過去完了は過去の前」 と口では言っている(「門前の小僧、習わぬ経を詠む」なのだ)者が 「医者が来たとき、 彼はすでに2週間ベッドに寝ていた」という問題で「彼は~」の部分を He was in bed とするので、 医者が来た方が先か、 彼が病気で倒れた方が先かと尋ねてみたところ 「それが分からんッ!!」 と悲痛な声を上げて机を叩いた。

日本語のレベルでこういうことが感じ取れないのである。 彼らに時制の理解を強要することは車椅子で生活している人に 「やったら出来る」 と100メートルのスプリンターになることを強要することに等しい。 残虐行為の強制である。

教育とはどだい無関係なキキケケたちにはここの所が全く分からない。 「やったら出来る」 という言葉は、「生徒のためを思っている」という、またしても「老婆心」に基づいて行動してしまう。

「やったら出来る」という言葉はアタマを使うことの出来ない「愚者の蛮語」 であるが、 精神主義を唱えることは何とも勇ましくてカッコいい。

こういう無責任極まりない言葉を吐くやからは一度おのれのことを振り返って考えてみるといい。

しかし、この言葉におだてられた後で 「やっぱりダメだ」 と落ち込む生徒が、学校側から受ける心のケロイドは癒しようもない。

だから事務員には生徒の前で不用意にこういう言葉を決して吐かさないようにと理事長宛ての文書に記したが、 通達が出たかどうかは知らない。


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プロフィール

snack7

Author:snack7
関西の大手私立大学独文卒。JALスチュワードからパーサーとなるも7年で退職。元の独文の修士課程に戻り終了後短大のドイツ語非常勤講師などを経て、予備校英語講師となる。現在は在宅年金生活。1938年1月1日生まれ。

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