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(25) 《「過去完了は過去の前」で頭が潰れる-4》

型文法」では「過去の物事を時間の順に述べる時には過去形を並べて行き、時間の順が逆になった所に過去完了を使う」と習う。

しかし、前記1、2、3に引用した文例は全て時間の順、「順時」、に物事を述べている。

しかも最後の引用分では、時間の順が逆(ここではこれを「逆時」ということにする)になっていないのに、即ち時間的に前ではなく後のことにも過去完了を使っている。

「過去完了は過去の前」という「ドブねずみ頭」に固められた生徒は決してこういう文を理解することはない。「しまっていた」ということを表すにはこう言わざるを得ないのだ。

以上1、2、3、の文例の完了形は全て完了形が持つ意味で使ったものだ。文法はどうしても「意味文法」でなければならない。

次ぎのものも同じである。

4) 経験・結果:~したことがあって~した

As I had seen him twice, I recognized him easily.
(2度会ったことがあったので、簡単に彼だと分かった)

次ぎに、「逆時」で時間の前後関係を明示するための用法、いわゆる「大過去」の用法を見る。「~した。その前に~してあった」とその前を振り返る用法である。

I got up at 7:00, left home at 8:00, and the first lesson began at 9:00.

これは 「順時」 の文であり、 time focusがないので、完了形の意味を乗せなければならない部分はない。

これに沿った文例が次ぎのものであり、 その後の文例と比較すると 「逆時」 の用法がよく分かる。

He arrived at 2.30 and was told to wait in the VIP lounge.
(彼は2時半に着いて、 貴賓室で待つように言われた) (PEG p.265)

He arrived at 2.30. He had been told to wait in the VIP     lounge.
(彼は2時半に着いたが、 貴賓室で待つようにあらかじめ言われていた)                     (PEG p.265)

「逆時」 、 即ち過去向けの時差があったら過去完了を使う。

これは、 間接話法の文でよく見ている。 過去形の伝達動詞より、 伝達文の内容の方がそれより以前のことだからである。

PEU p.445 から3つの文例を引用する。

I told them that I had done enough work for one day.
(1日にしては十分な仕事をやりました、 と私は彼らに言った)

She wondered who had left the door open.
(彼女は、 誰がドアを開け放しにしておいたのかしらと思った)


I thought I'd sent the cheque a week before.
(私はその1週間前に小切手を送ったと思った)

最後の文例の訳に見るように、 日本語では 「送ってあったと思った」 とは普通言わない。 簡単に 「~したと思った」 と言う。 この 「ダブルの “た"」 の最初の “た" が過去完了に当たる。

He said, “I was a cook.” (直接話法)
(僕はコックだったと彼は言った)

He said that he had been a cook. (間接話法)
(過去向けの時差)

過去向けの時差があっても完了形を使わなくても分かるケースがあることは前に見た。



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プロフィール

snack7

Author:snack7
関西の大手私立大学独文卒。JALスチュワードからパーサーとなるも7年で退職。元の独文の修士課程に戻り終了後短大のドイツ語非常勤講師などを経て、予備校英語講師となる。現在は在宅年金生活。1938年1月1日生まれ。

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