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(28) 《「過去完了は過去の前」で頭が潰れる-7》

I got up at 7:00, left home at 8:00, and the first lesson began at 9:00.

こういう文書には「時の焦点」(time focus) がないと記した。

見方を変えると、サーチライトの光を got up, left, began と左から右へ流して当てて行き、 止めることがないのに相当する。

これに対し、 ある一点にだけ光を当てて止めているその対象点が time focus 「時の焦点」なのである。光の当たっていないところは一律に暗いバックとなる。

焦点を現在時に当てたのが次の引用文である。 「今はこうだが、 こんな事もあった、 こんな事もあった、 またこんな事もあった」 ということを表している。

He served in the army for ten years; then he
   retired and married. His children are now at school.
(彼は10年間軍隊に勤務していましたが、 それから退職して、 結婚しました。 子供たちはもう学校に行っています)
(PEG p.264)

この文では are に焦点を当てているから、 他の動詞形は一律に過古形である。 再度言うが、 英語では現在から見た過去にだけは完了形を使わず過古形を使うからである。

だが、 この are を were と過去のことにするならば、 バックは全て過去に対する過去(= 大過去)を表す過去完了形を使う。

He had served in the army for ten years; then he had
   retired and had married. His children were now at
   school.
(彼は10年間軍隊に勤務していましたが、 それから退職して、 結婚しました。 [その後] 子供たちはもう学校に行くようになっていました)                
      (PEG p.263)

これはこの文を書いた人が、 読み手の関心を 「子供たちはもう学校に行くようになっていました」 という所に引き付けたいという書き方である。 ここから話の本筋が始まるといった気を起こさせる。

上記の文は順時の文であることに特に注意を要する。 長文の中にこういう箇所が出て来たら、 書き手の言いたいことを読み取る必要がある。

こういった書き手の気持ちが働くと、 「過去完了は過去の前」 でドブねずみ頭に固まってしまった者には決して理解できない次ぎのようなことが起こる。

[続]英誤診 p.118 より引用する。

◎I'm now in Berlin. Last week I stayed in Frankfurt, and
  the previous week I visited Munich.
[私は今、 ベルリンにいる。 先週はフランクフルトにいて、その前の週はミュンヘンを訪れた](中略)
 
この場合、 時の焦点は‘現在ベルリンにいる'という部分にあり、 その他は一切時制の区別をせず、 すべて過去に押しやって過古形で表すのが自然であり、 had visited Munich とするとかえって不自然な表現になる。

とある。 p.120 に次のような見事な説明がある。

▲What little money I saved was stolen.
(☞had saved)

この文では、 動詞が現れる順序は事柄の起きた順序通りであるが、‘時の焦点'は明らかに主節の was stolen に置かれている。

これは生徒の英作の誤りを正したものである(▲は誤りの印。☞の次のイタリック体の部分が正しい形)。

順時には過古形を並べる」でも頭が潰れる





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テーマ : 英語・英会話学習
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プロフィール

snack7

Author:snack7
関西の大手私立大学独文卒。JALスチュワードからパーサーとなるも7年で退職。元の独文の修士課程に戻り終了後短大のドイツ語非常勤講師などを経て、予備校英語講師となる。現在は在宅年金生活。1938年1月1日生まれ。

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