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(32) 《屁をひって尻すぼめ・未来完了-3)》

テキスト(1)の未来完了の文例に対する訳文を見てみる。

・明日の今頃は、モスクワに着いているでしょう。(完了・結果)
・もしこの小説をもう一度読めば、ぼくはそれを4回読んだことになる。(経験)
・彼は今度の土曜日で、1ケ月間入院したことになる。(継続)

説明部には「未来の一定時を基準として、その時までの完了・経験・継続を表現する」と一行足らずの説明文があるだけである。

このテキストの著者達にとっては 「will は即未来」であるから will に対する考察は全く頭の中にはなく、完了形の完了・経験・継続などだけにしか目が行っていないらしい。

一番目の訳文も飛行機の時間表を見ながらの発言ならば「着いていることになる」とも訳せる。

will には

(1) 本人の意志
(2) (分からないことに対する)予測
(3) 自然の成り行き→断定

という基本的に3つのことを表す機能がある。

未来完了形は「いついつまでに~してある」を表すのが基本的意味だから、will の意味によって言い表す気持ちが異なる。 上記3つの訳文の中には「意志」を表した例文が欠けている。

(1) 意志:「いついつまでに~しておきます」。

大阪弁のリフォーム屋のおっさんが 「あしたの夕方5時までにはしときまっさ」と言ったらそれが未来完了だ。
 
I will have finished it by five tomorrow evening.

(2) 予測:「いついつまでには~してあるだろう」。

このおっさんが「ここんとこ一寸注文が混んでまっさかい、あさっての夕方5時にはでけてまっしゃろ。 取りに来はる前に電話入れておくなはれ」と言ったら全く同じ形でも話の流れで予測の未来完了形であることになる。 始めに maybe とでも付ければ完全だ。

Maybe I will have finished it by five in the evening
 the day after tomorrow.

この「だろう」を学校英語では、すべからく「未来」としてしまったのである。

That will be John, I expect.

(戸口にだれか来たので)あれはジョンでしょう。(←ジーニアスwillの項参照)[現在に使ったwill]

(3) 自然の成り行き:「いついつまでに~したことになる」。

年月など、足し算をしたらこういうことになるということが分かっているときの発言だ。
「この道入って、わても来年3月で30年になりまんな」といった時の発言だ。 

I will have worked in this line thirty years next March. (next March は名詞の副詞化)

このような場合、 日本語では「30年働いたことになる」とも言う。完了形は実質的過去であることは以前に見た。 ここの感覚が英語と日本語で一致している。

日本語の「」 はいつでも過去に対して使うのではない。 このように未来に対しても使う。

最後の will は他で決まっていることで事が流れて行くことを表す will だから、 本来は shall であるべきものだが、この頃はwillが用いられることの方が多いようだ。

PEG p.294 にはこの用法に
will/shall としてある。 

I save £50 a month and I started in January.
 So by the end of the year I will/shall have saved £600.
(ぼくは1月から始めて、毎月50ポンド貯金している。だから年末までに600ポンドためたことになるだろう)

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テーマ : 大学受験
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プロフィール

snack7

Author:snack7
関西の大手私立大学独文卒。JALスチュワードからパーサーとなるも7年で退職。元の独文の修士課程に戻り終了後短大のドイツ語非常勤講師などを経て、予備校英語講師となる。現在は在宅年金生活。1938年1月1日生まれ。

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