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(34)《これじゃげんなり・時制の一致-2》

時制の一致にも「心理」が絡むことを筆者流に展開してみる。

(1) 伝達者が今でもそうだ、いつでもそうだと思って言う気持ちは that 以下に「現在形」を使い、 また今ではどうだか知らないがとにかく言った時点ではこう言ったという気持ちには「過去形」を使って言い分ける。

Mary said, “I'm 18.” に対しては二つの間接話法の文が可能だ。

Mary said that she is 18.
Mary said that she was 18.

上の文では伝達者は彼女が今も18才であることを知っていて伝えている。 下の文では今はもう19才になっているかも知れないが、 とにかく言った時点では18才だと言ったということを伝えている。

だから 「一般的真理」 というやつは、 伝達者が 「現在、ことがいつでも(常時)その通りだ」と思って伝えるから現在形を使うのである。

Galileo proved that the earth goes round the sun.
(ガリレオは、 地球が太陽の周りを回ることを証明した)
                    (PEU p.536)

其れゆえ 「歴史的事実」 というやつは、 伝達者が 「あの時点でことがそうだった」 と知っていて伝えるから過去形を使うのである。

前講に引用した

We learned that the Russian Revolution broke out in 1917.

に於ける broke out は現在・常時のことではないから現在形では書きようがない。

だが 「過去完了は過去の前」 と頭を潰されている者にはここの broke out が had broken out でないのがどうしても分からない。 学校・塾・予備校がこういう生徒を作っている。

(2) 心の振れで現在形でも過去形でもいいことがある。 PEU p.536 に次の例がある。

'How old are you?'-‘I beg your pardon?'-‘I asked how old you were.'
( 「おいくつですか」 「何とおっしゃいましたか」 「あなたがおいくつか、 お尋ねしたのです」 )

この文例の下に「間接話法について、複雑な「規則」を学んだり、直接話法を間接話法に変える練習をする必要は全くない。状況に即して自然な時制を用いるだけでよい。」とした上で「この were が are でないような場合が唯一の例外」という説明がしてあるが、 これは日本語に 「おいくつですかとお尋ねしたのです」 と 「おいくつでしたっけとお尋ねしたのです」 の二つの言い方があるのと同じであろう。

同書p.536からp.537にかけて次の記述がある。


間接話法の時制は 「特別な」 ものでないとはっきり理解することである。この時制は、 (ほとんど常に) 述べている状況に即した、 まさに正常な時制なのである。 (引用終わり)


(以上でも「時制」という単語は「動詞形」と置き直してて読むとよい)

「型文法」 お得意の 「書き換えごっこ」 で生徒の頭を潰してはならない。 初めに規則があってそれに合わせるのではない。

動詞形も発話者の「心理」に合わせて自然に選ばれる。 これが「意味文法」。

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テーマ : 大学受験
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プロフィール

snack7

Author:snack7
関西の大手私立大学独文卒。JALスチュワードからパーサーとなるも7年で退職。元の独文の修士課程に戻り終了後短大のドイツ語非常勤講師などを経て、予備校英語講師となる。現在は在宅年金生活。1938年1月1日生まれ。

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