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(35)《これじゃげんなり・時制の一致-3》

前講の(1)を踏まえて「現在もそうである」ことを伝えるには

◎Maria told me that her mother is fluent in French.
[マリアから聞いたのだが、 彼女の母親はフランス語に堪能だそうだ]

◎He said he doesn't like travelling, so he may refuse to go.
[彼は旅行は嫌いだと言っていたから、 行きたがらないだろう]
(共に [続]英誤診 p.141)

となるが、 前講の(2)を踏まえるとこれらの文の that 節の中の動詞は過去形でもよいことになる。 しかし、 これでは 「あの時点ではこう言ったが今ではどうか分からない」 と思っているようにも取られかねない。

それを避けるためであろう、 [続]英誤診 p.142 には

「that 節の中で現在形を使う場合には、 時制の一致の観点から、 次の例文のように、 主節の動詞を現在形にすることが多い」

◎He says he isn't coming to work today.
[彼は今日は仕事に出て来ないと言った]

とある。

いつも

I think he is an excellent scholar.

I thought he was an excellent scholar.

になるという「ドブねずみ頭」に固められてしまうととんでもないことになる。 げんなりだ。


(3) 中抜け現象:現在形と過去完了形の混在。

以前の講に 「英語では過去のことには過去形を使う」 と記したが、 以上のことを踏まえると、 即ち伝達者の心理をたどると現在形と過去完了形が混在する文章が存在し得ることが理解できる。

◎She looks younger than I had expected.
[彼女は思っていたより若く見える] ([続]英誤診 p.124)

以前ある予測を抱いておいて彼女に会ってみた。 すると予測以上に若かった。 これだけを伝えるには

She looked younger than I had expected.

となるが 「今でもやはり若く見える」 と思っていることを言い表しているのが上記引用文の中の looks だ。

◎This book is every bit as good as I'd expected.
[この本はあらゆる点であらかじめ期待していた通りの出来だ]
     (同 p.124)

これも同じことだ。 「心理」 を見ることをしない 「型文法」 ではこういったことは習うこともない上、 理解に至ることすら不可能だ。 「笛吹き英語」 は怖い。


(4) 主節の中の時制の一致

時制の一致は that 以下の従属節に見られるのが普通だが、 PEU p.589 には主節の中の時制の一致の例があがっている。 事は今でもそうなのだが、 これに過去形を使っている所に 「心理」 を見る必要がある。
'Do you remember that Danish family we met in Majorca last
summer? Weren't they nice?'-‘You mean Kirsten and Ole?
They weren't Danish-they were Norwegian.'
(「この前の夏マジョルカ島で会ったあのデンマーク人の家族のことを覚えているかしら。 とてもいい人たちだったわね」 「キルステンとオールのことかい。 あの人たちはデンマーク人じゃなかったよ。 ノルウェー人だったのよ」)

これは 「ノルウェー人だったのよ」 というあの時に合わす日本語の心理と同じ働きだ。

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テーマ : 大学受験
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プロフィール

snack7

Author:snack7
関西の大手私立大学独文卒。JALスチュワードからパーサーとなるも7年で退職。元の独文の修士課程に戻り終了後短大のドイツ語非常勤講師などを経て、予備校英語講師となる。現在は在宅年金生活。1938年1月1日生まれ。

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