スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(49)《仮定法-14》

wish (that) + 仮定法の文 : 「~であればなぁ」と願望とのズレを詠嘆する文。 後半の「~するのに」は省略して言わないのが普通。

テキスト(1)のこの項を見ると、「願望のI wish表現」という表題の元に、次のような文例があって、その下に表があがっている。

  I wish she were my girlfriend.
I wish I had proposed to her then.
I wish I could swim.


I wish S + 仮定法過去 (現在のことへの願望)
= I am sorry S + 現在形
I wish S + 仮定法過去完了 (過去のことへの願望)
=I am sorry S+過去形


これでは、 この構文の主語は I しかないことになる。 そして、 これではまた未来表現がないことになる。 彼らのアタマの中は will がないと未来ではないのだ。

I wish と自分の願望を述べる場合、 I wish の所を If only (~でさえあれば)としてもよい。if only の方が詠嘆的な感じが強い (PEG p.411) とある。

I wish とした場合 I wish ≒ if と見れば簡単だ。 I wish の部分は自分が今実際に望んでいることを述べているから、 この部分の wishは叙肯文で直説法だ。 それ以下が願望とズレたことを述べる仮定法。

 以下に説明と文例を引用する。

I wish/if only Tessa was here now.

were を使う方が形式ばった表現で、 どちらかというと願望を実現困難と思わせる表現効果をもつ。

I wish/If only I had been here yesterday.
(以上 ALEX p.311)

I wish I could have been with you.
I wish he could come tomorrow.
(以上 ALEX p.312)


最後の文は未来時への願望を表す文章。 過去時に対する願望は他の場合と同じく動詞の過去完了形、 又は法の助動詞を使った過去完了形で表す。

次の文は主語が she の例。

She wishes she hadn't said it.
(彼女はそれを言わなければよかったと思っている)
(PEU p.620)


wish + 主語 + would の構文 : 意志の will を使ったもの。

我々の 「学校英語」 ではまず習うことはないが、 長文読解に必要だ。

PEG, PEU, ALEX のいずれにも載っている。 無論、 [続]英誤診にも載っている。

「~がその気になってくれれば・頂ければ」という構文。wouldで丁寧な依頼(お気持ちがあれば)や不満(その気になってくれればいいのに)の気持ちが表される。文例は下記の通り。

(対二人称)I wish you would help me.
(君に手伝ってもらいたいのだが)

I wish you would stop humming/interrupting/asking silly questions.
(君が鼻歌を/じゃまをするのを/愚問をやめてくれればいいいのだ  が) (PEG p.413)

(対三人称)I wish he would answer my letter.
      (I have been waiting for an answer for a long time.)
      (彼がぼくの手紙に返事をくれるといいのだが)
      [長い間返事を待っていのだが、 まだくれない]
                                 (PEG p.412)

(対無生物) I wish it would stop raining. (PEG p.412)



[(対ニ人称、対三人称、対無生物)という分類はこちらで勝手に付けた。it would stop rainingは「雨さん、止む気になってくれればいいのに」と擬人化で長雨を嘆く言い方]

この構文は日本の学校英語からは完全に欠落している項目。

しかし、キリスト教系の中高一貫進学校などでよく使われている略称「プログレス」というテキストでは中三の終わりの方で習う中学の項目である。

辞書にはむろん元から書いてある。例えばジーニアス wish (他) の項の3を参照。このごろはセンター試験の問題文の中などにも入るようになった。

「青少年有害図書」の著者たちの最新版にも入った。だが新傾向 としてある上、このwouldを「未来を表す助動詞willの仮定法過去の形」としている!!

彼らのアタマの中では「will はあくまでも未来」であって、同じ予備校内の英国人講師がいくら「will は未来という時を表すのではない」と教えてやっても、彼らのアタマはそれを理解して受け付けることは無いのである。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

snack7

Author:snack7
関西の大手私立大学独文卒。JALスチュワードからパーサーとなるも7年で退職。元の独文の修士課程に戻り終了後短大のドイツ語非常勤講師などを経て、予備校英語講師となる。現在は在宅年金生活。1938年1月1日生まれ。

月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
フリーエリア
リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QR
フリーエリア
フリーエリア
インフォタイプ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。